古越磁 博山薫炉

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高さ18㎝×受け皿幅13㎝。

漢代にはすでに香をたいて衣服を薫香する風習があったそうだ。
そのための香炉に、獣形、豆形、博山炉など、いくつかの形が知られている。
写真の作品は、いわゆる博山炉を象っているものの、山波のひとつひとつが、蓮とパルメットを合わせた豪華な模様で表現されており、西方の連珠文を思わせる六朝青磁の刻文も入っている。頂上には愛らしい熊の姿。
技巧をこらしていても、どこか優美だし、受け皿に見られる、宝石のように美しく深く輝いている釉だまりの存在は、金属器にはない、陶磁器ならではの味わいといえるだろう。

参考文献「世界陶磁全集10中国古代」(小学館刊)

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# by touchinsai | 2017-12-03 15:33 | 古越磁 | Comments(0)

古越磁 鴛鴦薫香炉

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高さ18㎝×幅20㎝。

古越磁には、動物を象ったり、飾ったりした器物が多い。
なかでも鴛鴦は、愛情の象徴として、意匠によく取り上げられるようだ。
台座の大胆な透かし彫りから、薫香炉ではないかと思われる。
表面のムラムラは、焼成技術の未熟さゆえに不安定で、釉薬が十分熔けていないかららしい。
しかし、それがむしろ味わいとなって、仲睦まじい夫婦鳥の存在感を、一層印象付けている。

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# by touchinsai | 2017-11-26 17:39 | 古越磁 | Comments(0)

古越磁 倉庫



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高さ23・5㎝×胴径12㎝。

古越磁製作の背景としてまず挙げられるのは、「厚葬」である。
六朝時代、支配層である貴族は、競って豪華な墳墓を築き、大量の青磁の明器を副葬した。
死後の世界で必要な様々なものが、青磁でつくられたのである。
のんびり、ホンワカとした倉庫の佇まいから、当時の農村の豊かな生活ぶりがうかがわれる。

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参考文献:「中国陶瓷全集4・越窯」(上海人民美術出版社+美乃美刊)、別冊太陽「中国やきもの入門」(平凡社刊)



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# by touchinsai | 2017-11-25 16:30 | 古越磁 | Comments(0)

古越磁 三脚灯器 

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高さ26㎝。

がっしりとした三足に支えられた台座は、ぐるりと連弁模様で飾られている。
その蓮華座の上には、3人の唐子が一生懸命に鉢を支え、まるでお仕置きをされているようだ。
鉢の中には、背中に蝋燭用の孔を開けられた鳳凰が、「私の城よ」とばかりに鎮座している。
古越磁が愉快なのは、様々な動物たちが登場するからだけでなく、装飾技法の多様性も、その理由にある。
題材が、奇抜でいて優美。豊かな装飾技術に裏付けられた、造形美と実用美が、完璧に結びつけられている。
この作品も、ひとたび蝋燭に火が灯れば、闇の中を、ゆらゆらと羽を動かし、今にも飛び立とうとする鳳凰の姿が美しいに違いない。

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# by touchinsai | 2017-11-24 16:01 | 古越磁 | Comments(0)

古越磁 羊形燭台

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20㎝×20㎝×12㎝

まるまると豊満な羊の燭台である。
同じ羊といえど、日本人の発想にはない、羊の姿だ。
頭のてっぺんに孔をあけ、蝋燭が立てられるようになっている。
古越磁は、動物の形を象った愉快な造形の作品が多い。
愉快な姿が、見事な実用美となって、どんなにか楽しい日常であったろう。

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# by touchinsai | 2017-11-18 15:14 | 古越磁 | Comments(0)